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その哲学的なタイトルから大筋を予想すると、その期待は裏切られる。もちろん良い意味でだ。前半部はタイトルのような本題に迫るのではなく、研究者による研究の真相や裏側を描いたストーリー本である。
後半部では生物のこと・細胞や原子についての話が中心。 日常漠然と思っている、自分の体は原子から成っていて、宇宙のなかでは一つのエネルギーの集合であるといったことを具体的にイメージさせてくれる。 おそらくこの本で筆者が一番言いたかったことは、生物は有機的繋がりを持つ存在で、綺麗に分化することはできないということ。ノックアウトマウスの実験は何もおこらなかった。だがそれ自体がまた別の新たな発見である。科学者・研究者とは、目の前にある事実に対して真摯に態度を改める姿勢が必要なことを知った。これがまさにコンサルタントの方などが言う仮説・検証の繰り返しのことになるのだろう。 結局タイトルからイメージされる生物と無生物の違いを哲学的もしくは科学的根拠にしたがって比較していくような内容ではない。基本的に生物の生成と不思議についての記述がメインであって、無生物についてはあまり触れられていない。 だが、それがこの本の価値を下げるという意味ではない。 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) (新書) 福岡 伸一 (著)
by nei-ghbor
| 2007-11-23 03:25
| [書評]
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